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膝の健康を左右する腰椎の柔軟性。
膝関節痛は半月板が傷ついたり擦り減ったりすることが原因と一般的に言われていますが、実は半月板が傷つくキッッかけを作っているのが、腰の骨である腰椎だということはあまり知られていません。
膝には平均、体重の1.5倍から2倍の衝撃が加わると言われています。この膝にかかる衝撃を逃し、膝の負担を軽減させているのが腰椎です!
しかしこの腰椎が慢性腰痛で腰が硬くなったり、ギックリ腰を繰り返し腰が硬くてなると、腰椎が硬くなると膝への負担は激増、半月板を傷つけ膝関節痛を引き起こします。
今回は、膝の健康にとってとても重要な役割を果たす腰について説明いたします。
腰椎が膝への負担を左右する。
通常の腰椎には反りがあり、胸椎のように強固な肋骨もないので比較的自由に動きます。それは建物と土台の間を繋ぐ免震装置のように揺れ応じて撓み、衝撃や体重を分散させる働きを担っています。
腰椎が免震装置として働くおかげで上半身と下半身は分離され、下半身の揺れの影響を受けることなく上半身を安定させることができます。
しかし、慢性腰痛で腰の筋肉がガチガチに張っていたり、腰の反りがなくなり腰が曲がったりすると腰椎は柔軟性を失い、動きが悪くなります。
そして歩行に合わせて上半身が揺れるせいで歩行時の横揺れが強くなります。
横揺れが強くなると、関節構造が股関節のような球状でなく平面の膝関節の場合、衝撃を逃がすことができないために負担が集中し、結果的に半月板を傷つけたり、劣化を早めることになります。
また、腰椎の反りがなくなり腰が曲っていてもダメですが、逆に反りすぎても膝関節を痛める原因になります。
腰が反りすぎる「反り腰」は、そのまま出っ尻になって前傾姿勢になります。前傾姿勢は膝の前面の筋肉を緊張させて膝が逆に反る「反跳膝」になります。反跳膝になると半月板が強く圧迫させれて傷つけるます。
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このように、腰の柔軟性や反りや曲がりといった腰の状態が膝関節の健康を左右しています。半月板が傷ついたり、すり減るのは原因ではなく結果です。
膝関節痛の人はまず、腰椎の問題を解決しない限りサメの軟骨をせっせと食べても効果はありませんし、膝の治療だけしてもその場しのぎにしかなりません。
膝だけでなく腰椎や骨盤、などの全体のバランスを調整することで膝関節痛を改善するだけでなく、予防にもなります。
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