40肩や50肩の兆候。

目次

よくみられる兆候。

急な痛みとともに肩が挙がらなくなる40肩や50肩。

痛み出すのは突然ですが、症状の進行はかなり前から水面下で進行しています。

ただ進行中はほとんど痛みがなく、兆候も肩が動かしづらいとか、動かすと肩がバリバリ鳴るなどのありふれたものなので気がつかれずに放って置かれます。

しかしこの「肩が動かしづらい」、「動かすと音が鳴る」と言ったありふれたエピソードこそ、実は四十肩や五十肩の兆候なのです。

肩が動かしづらくなったり、音が鳴るのは肩の運動を主に行う「肩甲上腕関節」の問題ではなく、それをサポートする「肩鎖関節」や「胸鎖関節」、「肩甲胸郭関節」の動きが悪くなっているからです。図1

図1

動かすと音が鳴るわけ。

肩の運動の殆どは肩甲上腕関節が担ってますが、この関節を自由に動かせるのは、肩鎖関節・胸鎖関節・肩甲胸郭関節のサポートがあるからです。

これらの関節は肩甲上腕関節が自由に動くために必要な安定した基盤を提供し、上腕骨を正しい位置に誘導しています。

肩甲胸郭関節は上腕骨の動きに合わせて肩甲骨を動かし、上腕骨に対して安定した基盤を提供します。

安定した基盤があるからこそ、上腕骨を自由に動かせます。

そして肩鎖関節と胸鎖関節は鎖骨を動かし、上腕の動きに合わせて動く肩甲骨を正しい位置にナビゲートしています。

つまり肩は、肩甲胸郭関節が上腕骨の動きに合わせて肩甲骨が動かし安定した基盤を提供し、胸鎖関節と肩鎖関節が上腕骨の動きに合わせて肩甲骨を正しい位置にナビゲートしているお陰で肩甲上腕関節を自由に動かせます。

しかしサポート役のこれらの関節の動きが悪くなると、肩甲上腕関節は不安定になり、さらに肩甲骨を正しい位置に誘導できなくなるので関節の運動が劣悪になります。

例えば肩甲胸郭関節の動きが悪くなると、上腕骨の動きに合わせて肩甲骨が動かせず、その結果、安定性が犠牲になります。

さらに胸鎖関節や肩鎖関節の動きが悪くなると、上腕骨の動きに合わせて肩甲骨を正しい位置にナビゲートできなくなり、結果的に安定性が犠牲になります。

そして40肩・50肩へ。

肩の運動をサポートする関節の動きが悪くなることで肩甲骨は上腕骨に安定した基盤を提供出来なくなります。

その代替えとして上腕を持ち上げる三角筋などの肩まわりの筋肉が肩甲上腕関節を支えます。

しかし三角筋は関節を支えつつ動かさなくてはならないので、力が発揮できないばかりか余計な負担ばかり増えます。

そのような状態で肩を動かし続けていると、肩を動かした時に骨と三角筋が擦れてゴリゴリ音が鳴ります。

その状況が長期化すると三角筋や肩甲上腕関節に疲労や損傷が長い時間かけて蓄積されて筋肉の強い張りや筋膜の癒着が生じ、結果的に鋭い痛みとともに肩が挙がらなくなります。

鎖骨や肩甲骨の動きが悪くなる原因。

肩鎖関節や胸鎖関節や肩甲胸郭関節の動きが悪くなる原因で1番多いのが肘を突くことです。

肘をつくと上腕骨を介して鎖骨に体重がかかり、関節が圧迫されて動きが悪くなります。

なので肘をつく癖がある方はすぐにやめましょう。

そして現在、肩が動かしづらい、動かすと音が鳴る方は、肩鎖関節を動かす体操を動画で紹介していますので、これで関節を動かし、40肩・50肩を防ぎましょう。

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