読書録:「ヨコハマメリー」

白ずくめの老娼メリーさん。 60年代から90年の中頃まで、「メリー」さんと呼ばれていた老娼婦がヨコハマにいた。 メリーさんは、皺くちゃの顔を花魁のように白く塗り、フリルのついた白いドレスを着て、公爵夫人気取りで夜の街に立 […]

働いたら負け「怠惰への讃歌」

ヒマを豊かに過ごす怠惰な社会。 科学技術の進歩でロボットやAI、ITなどの機械化が進み、将来人間の仕事が無くなると取りざたされている昨今。 今から遡ること80年以上前に、そんな未来を予言し、そんな社会で生きていくために必 […]

本の紹介:川崎長太郎著「抹香町 路傍」

ダメ男の哀愁と侘しさ漂う私小説「抹香町/路傍」 主人公は文学に憧れて家業を放り出して上京するが食えずに生家に戻り、実家からほど近い海岸にある漁師が網などを保管する物置を住処に寝起きする50過ぎのダメ男。 定職もなく妻もな […]

本の紹介「詩人と女たち」

チャールズブコウスキー著「詩人と女たち」 アメリカの作家チャールズブコウスキー(1920ー1994年)の小説「詩人と女たち」の紹介。 この本のタイトル「詩人と女たち」は邦題で原題は単に「WOMEN」。彼の女性遍歴20番勝 […]

「論理学」 考える技術の初歩。

エティエンヌ・ボノ・ド・コンディヤック著 論理学とは考える技術の法則。 コンディヤック著の「論理学」は、コンディヤックがポーランド国民教育員会の要請を受けて執筆した初等教科書です。そのため内容は論理学の細かい規則や記号の […]

読書録:【新訳】フランス革命の省察

保守の前提と革新の前提 自由・平等・博愛といったおめでたい夢幻を掲げ、過去の権威や伝統を根絶やしにして達成されたフランス革命を「保守の父」エドマンド・バーグが痛烈にコキ貶したのがこの「フランス革命の省察」。 その貶しよう […]

読書:「歴史とは何か」

症状の原因や施術の内容を患者さんに説明するには、触診という極めて主観的な事実だけで診断し、その問題の関節を矯正するだけでは、とても客観性のある説明にならない。 客観的な事実は共有することができ、それを基礎においているから […]

読書:「交渉術」

外交やインテリジェンスの世界では、すべてが結果責任だ。結果から見るならば、私は大失敗をしでかした官僚である。それも仕事に失敗して左遷されるとか、クビになるというレベルではなく、「鬼の特捜」(東京地方検察庁特別捜査部)に逮 […]

読書:職業としての小説家。

村上春樹の小説が好きかと言われると、時々無性にジャンクフードが食べたくなる様に時々無性に読みたくなるが、一通りまとめて読むと今度見るのも嫌になって捨ててしまう。 それを中3の頃から繰り返し、ダンスダンスダンスなどはかれこ […]

読書:科学という考え方。

「知識」よりも大切な「考え方」 科学関連の本というと、偉大な発見とその業績や法則を紹介する「科学知識」に関するものは多いが、「科学という考え方」のように法則を発見する過程である「考え方」を特別に扱った本はほとんどない。 […]