上腕骨の剥離骨折に伴う右肩の痛み。

目次

右肩の痛みの経緯。

状況、アイススケートをやっている時に前から転倒し、右肩を強打。右腕を動かすと激痛が走り動かせなくなる。

翌日、整形外科でレントゲンを撮ると右上腕骨の前面のやや外側の骨が剥離骨折していた。(恐らく大結節あたり)


図1

それから1週間ほどして、なかなか痛みが引かないので日頃から通っている当院へ来院。

来院時、腕や肩を突然腕を動かしたり、後ろのものを取ろうと手を後ろに引いたり、水平(90度)より上に腕をあげたりすると痛むが、安静にしているぶんには痛みがない。ぶつけた当初に比べれば痛みはだいぶ引いたという。

痛みの部位。

痛む箇所は腕を上げた時に三角筋の部分全般に強い痛みが出る。

特に三角筋の真ん中(中部繊維)が痛む。

その他に上腕の外側、真ん中あたりと肘の外側や前腕の外側が痛だるくなる。

右肩の痛みの原因。

自力で腕を上げても、他人に腕を上げてもらっても同じ部位に痛みが出る。

関節の問題か、または関節周りの筋肉が関節運動を警戒し、強く緊張していることによる痛みか、そのどちらかだろう。

骨折するような強い衝撃を受けると、筋肉は反射的に腕や足を屈曲させて体を防御しようとするので、腕や足を屈曲させる筋肉が事故から時間が経っても強く緊張する傾向があります。

特に上肢の筋肉は脳梗塞の麻痺でもわかる通り屈曲・内転・内旋に関する筋肉が緊張します。

この方が痛みを訴える部位は、上腕や前腕を屈曲させる筋肉が多い。恐らく、無意識のうちに警戒し、腕を曲げる筋肉が過剰に緊張しているせいで肩を動かすたびに痛みが出るのだと考えられます。

打撲の箇所以外は筋肉そのものを痛めている形跡はないので、筋膜と呼ばれる筋肉を包んでいる膜が悪さをしていると思われます。

恐らく、筋緊張に伴い筋膜が引っ張られていることが原因で腕をあげると肩とは関係ない肘やら前腕まで痛みが出るのだと考えられます。

このような筋膜による痛みの場合、よくよく筋肉の性質と働きの他、筋膜の構造と走行をしっかり見極めずに、ただ張っているからと闇雲に揉んだり解したりするとかなりの確率で症状を悪化させます。

この方の痛みは主に右三角筋周辺と肘と前腕の外側です。

ちょうど、上腕筋や上腕三頭筋の外側頭と腕橈骨筋が痛みを訴える部位に相当し(図3A)、これは三角筋の筋膜が連結するラインとほぼ一緒です。(図3B)

図3※大峰閣「骨格筋の触察法」より抜粋。

右肩の痛みの施術。

筋膜の連結に沿って筋肉と筋膜を解す処置を行い、可動域が悪くなっている肩甲上腕関節の調整しました。

施術後にもう一度、上腕を水平に上げてもらうと、激痛から痛いけど上がるレベルにまで回復。

90度以上あがるようになったが、120度以上は痛くて上げられない。

剥離骨折による痛み自体カイロプラクティックや整体ではどうすることもできないが、筋肉や筋膜の緊張に由来する余計な痛みであれば解消することは可能です。

痛みが軽減し可動域が多少なりとも増えたことで、右肩が上がらないことによって生じるQOLの低下を最小限に抑えることができました。

今後は余計な緊張をほぐしつつ、痛みによる可動域制限のせいで関節の可動範囲が狭くならないように、肩甲上腕関節の調整も行なっていく。

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