過去のムチウチが原因で生じる首や肩の痛み。

目次

症状:慢性的な首や右肩背中の痛み。

普段から首から右肩と右の肩甲骨と背骨の間が痛む。何もしていなくても痛むが特に首をそらしたり右に倒した時に痛みが強くなる。(図1)

図1

症状の経緯

5年前に頭を洗おうと首を曲げた時、首から背中にかけて「グッキ」という音がした。

痛めた1〜2週間は首が痛くて全く動かせなかった。

その後、徐々に痛みが和らぎ、少しずつ首を動かせるようになったが、その頃から稼動範囲が狭くなり、首から右肩と背中がいつも痛み出した。

整形外科でレントゲンを撮り「ストレートネック」と診断され、湿布と痛み止めを処方される。

治る気がしないので鍼や整体院に行ってたが、痛みが引くのはその時だけで、翌日になると痛みをぶり返す。

症状に関連する傷病歴

10年前に交通事故でムチウチになり、首の痛みとその他、頭痛と目眩に悩まされる。

結局、整形外科と整骨院には半年通ったが完治せぬまま治療が終了する。

以来ずっと後頭部付近の首の痛みと頭痛と目眩が続いた。

しかし5年前に首を痛めてから頭痛と目眩がなくなり、代わりに首から右肩と背中が痛み出し、以来慢性的な肩こりになる。

姿勢の観察

姿勢は前傾姿勢で右に傾き(図2)、腰椎や胸椎は彎曲が無くフラットな状態。頭は前に頭が突き出た「前方頭位」で、その頭を肩を怒らせて支えている。

図2

首の痛みの原因。

原因1:過去のムチウチによる頸椎のズレ。

10年前の交通事故のムチウチによって後頭部に近い上部頸椎がズレ、首の支えが悪くなり不安定になります。

首が不安定になると頭痛やめまいが生じ、不安定な首を支えるために後頭部や首の筋肉が緊張するので首の張りや痛みが生じます。(図3)

図3
図3

そして後頭部や首の筋肉が慢性的に緊張すると頭が前に出て「前方頭位」になります。

原因2:この方の首の痛みは頭が前に出た「前方頭位」。

前方頭位になると首や後頭部の筋肉が頭を引っ張って後ろに戻そう緊張します。

この緊張状態が長期化すると、筋肉の頚椎が後ろに引っ張られて徐々に頸椎の前彎がなくなり「ストレートネック」になります。

頸椎の前彎は歩いた時に生じる体の揺れや衝撃を吸収する働きがありますが、ストレートネックになると、揺れや衝撃が頭や首に加わり首に痛みの他、頭痛や目眩などが生じます。

そして5年前に頭を洗おうと首を曲げた時に頭を支える首の筋肉「頭板状筋」(図4)を痛めると、頭板状筋の代わりに大きな筋肉の「僧帽筋」(図5)で頭を支えます。そして僧帽筋で頭を支えると怒り肩になります。

図4
図5

僧帽筋のような大きな筋肉で頭を支えると、ガッチリ頭や首が固定されて揺れや衝撃が緩和されるので、それに伴い頭痛やめまいが緩和されます。

その代わりに首の動きが極端に悪くなるのと同時に、首から肩にかけての僧帽筋のラインに慢性的な張りや痛みが生じます。

大元の原因は10年前の交通事故によるムチウチで生じた上部頸椎のズレが原因で、それがその後も尾を引き、様々な姿勢の変化を経て結果的に現在の右首から肩・背中にかけての痛みになりました。

なので、張っている筋肉をほぐしても効果はその場限りで治ることはありません。

根本的な改善のためには上部頸椎のズレとそれに付随する背骨のズレや骨盤の歪みを施術で取ります。

施術と並行して、普段の生活や姿勢によって前方頭位にならないようにしっかり対処法や予防法を指導します。

施術内容

ムチウチになると上部頸椎の頸椎の1番と2番が前にズレる傾向があり、この方の上部頸椎も前にズレていました。

ここは、脳へ行く重要な血管が通っているので、そのためズレると首の痛みだけでなく、目眩や頭痛を引き起こします。

施術はこの前にズレた上部頸椎を正しい位置に矯正しました。(図6)

図6

その他、関節がズレて彎曲がなくなりフラットになった胸椎や腰椎の関節に動きをつけ、胸椎や腰椎が撓むように矯正しました。撓みをつけること、背骨で揺れや衝撃を緩衝でき、首や頭への負担が軽減されます。

さらに施術と並行して普段の生活や姿勢によって前方頭位にならないように、しっかり対処法や予防法を指導しました。

施術の経過

上記の処置を施し、週1回の間隔で5回の施術を行った時点で、いつも痛みがあった首や右肩や背中が、よっぽど疲れた時に痛む程度にまで改善しました。

6回目は都合により3週間後に来院。3週間空けると、姿勢が前傾姿勢になり次第に胸椎や腰椎がフラットになって前方頭位気味になり、以前ほどではないが痛みを訴えていました。

呼吸が浅くなると首のや背中の張るので、前方頭位の予防法だけでなく呼吸体操も合わせて指導しつつ、施術を行った。

7回目は6回目から3週間後に来院。首の痛みは、時々何かの加減で痛むことがある程度で普段は忘れている。

同様の施術と体操を継続するよう指導し、施術の間隔を1ヶ月に1回に変更し様子を見る。

1ヶ月後の8回目で痛みをほとんど忘れ、時々痛むと体操で防いでいる。

現在は1ヶ月に1回のメンテナンスで施術を継続している。当初の痛みはほとんど無くなり、首の可動範囲が広がったと喜んでいた。

院長からアドバイス。

頭から落ちたり、ムチウチなど、強い力が首や頭に加わると上部頸椎にズレが生じます。このズレがそのまま残っていると、首の痛みや頭痛や目眩などを引き起こします。

過去に首や頭を強くぶつけたり、ムチウチのような強い力で首を振られた経験がある方で、首や肩の張りや痛みでお困りの方は、上部頸椎がズレたままになり、それが悪さをしている可能性もあるので、一度、まともなカイロプラクティックの施術で上部頸椎のズレの矯正をお勧めします。

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