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顎関節症で目眩になるわけ。
顎関節症の患者さんには目が回ったり体がフワフワする「目眩(めまい)」や、体がフラついて姿勢を長時間維持できなくなる「体のふらつき」を訴える人が結構いらっしゃいます。
目眩やフラつきと顎関節症は関係ないと思っている人も多いのですが、目眩の原因が実は顎関節症だったというケースは結構多いです。
このページでは顎関節症から目眩やフラつきが生じる理由を説明します。
顎関節と内耳の位置が近いため。
顎関節と平衡感覚を司る内耳の三半規管は共に隣接し、それらを隔てているのは空洞が多い薄っぺらい骨の壁だけです。
例えるなら、顎関節と内耳は安普請のアパートで隣同士の関係です。
そのため、食いしばりや歯軋りなどの強い力が顎関節内で発生すると、薄い壁を通して隣の聴覚や平衡感覚を司る中耳や内耳に伝わり、目眩やふらつきが生じます。
咀嚼筋が緊張するため。
顎を動かす咀嚼筋は顎の開け閉めの他に、首や肩まわりの筋肉(僧帽筋や胸鎖乳突筋)と協働して頭の位置を安定させる働きがあります。
頭の傾きや回転を三半規管が感知すると、傾いた頭を補正するように指令が咀嚼筋や首や肩の筋肉に下ります。
指令を受けた筋肉が首の骨(頸椎)を動かし、頭の傾きが補正されます。
つまり、頸椎と首や肩の筋肉はカメラの物理的手ブレ補正のような役目を担い、頭位を安定させています。
しかし食い縛りや、歯軋り、片側だけで噛む片噛みなどで咀嚼筋が強く緊張すると、頭が傾いたり、頭が前に突き出る「前方頭位」になり、次第に首や肩の筋肉は硬く緊張して首の動きが悪くなります。
そのような状態が長期化すると頸椎がズレて首の動きはさらに悪くなり、頭位の補正がほとんど機能しなくなります。
傾いた頭位に合わせて姿勢が決まるので当然、姿勢は悪くなり平衡感覚も悪くなります。
そして姿勢が悪くなったり平衡感覚が悪くなると揺れや振動が増すので頭部の揺れはますます強くなります。
その結果、三半規管の機能が次第に低下して目眩やフラつきが生じます。
脳の疲労
頭位のブレ補正は首だけでなく脳内でも行われています。
頭を振ったり、揺れたりしても視覚で捉えた映像は脳内でブレのない映像に変換されので、対象をブレずに捉えることができます。
しかし脳内変換の作業は膨大な情報を瞬時に処理しなくてはならないため、脳への負担は増大します。
そのため睡眠不足が続いたり、ストレスにさらされて脳が疲労すると、正常に機能しなくなり、映像酔のような気持ち悪さや、目眩やフラつきが生じます。
以上が顎関節症から目眩やフラつきが生じる理由です。
まとめ
①顎関節と内耳の位置は近くにあるため、異常な咬合運動や食いしばりなどの力学的な刺激が内耳に影響し、目眩やフラつきが生じます。
②顎関節症や咬合異常によって咀嚼筋が緊張すると、頭の傾きや前方頭位が生じ、頭位が不安定になります。
頭位が不安定になると首や肩の筋肉が張ったり、頸椎がズレて、頭位のブレ補正が機能しなくなります。
そんな状態が長期化すると、三半規管の機能が低下して目眩やフラつきが生じます。
③頭位の不安定化は脳への負担が増えるため、目眩やフラつきが生じます。
顎関節症と目眩に対する当院のアプローチ。
当院では、頭位の安定化を図るためにズレた頸椎を矯正し、同時に姿勢を正すために歪んだ骨盤やズレた背骨を矯正します。
頭位が安定し姿勢が良くなることで三半規管や脳への負担を抑え、同時に食いしばりや歯軋りの予防にもなります。
頭位と姿勢の改善と食いしばりや歯軋りの予防を通して目眩と顎関節症の改善を目指します。
顎関節症や目眩でお悩みの方へ、当院ではメールとLINEやFacebookのメッセンジャー相談や質問を受け付けておりますので、一度ご相談ください。
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